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P.G.No.88 BlueRidgeが見える島

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CanonEOS-1DsMarkII N EF28-70mmF2.8 YOKOSUKA/KANAGAWA

 ちなみに「BlueRidgeが見える島」とは横須賀沖に浮かぶ猿島のこと。戦艦三笠の鎮座する港から遊覧船に乗って10分ほどで着くことができる小さな無人島だ。プロアマ問わず結構撮影ポイントとして使われていることも多いので、知っている人も多いと思う。砂浜もあって夏場は海水浴客でも賑わっている場所なんだけど、行くならオフシーズンの人のいない時期の方が面白いと思う。

 この島の特徴は、なんといっても江戸末期のペリー来航から大東亜戦争終了時まで要塞として使われていたためにその痕跡が所々に残っていることだ。島を巡る隧道は全くその当時のままで煉瓦造り。そんな場所でSayakaさんを連れて行って撮影してみた。

 Sayakaさんも初めてだったが、実はボクもここに来たのは初めて。鬱蒼とした空気感に圧倒されながらカメラを向けたが、人を撮るには意外と難しい場所だ。何しろ隧道周りの道は切り通しで、光はほとんど上からしかこない。隧道は照明ほとんど無く真っ暗。結局あまり隧道では撮らず、島を横切って岩場に下りたり、今度は登って展望台で撮影した。Sayakaさんのロングスカートが風に揺れて気持ちいい感じだ。展望台、これもほとんど大戦当時の建物ヶ、と思うくらいボロボロ。登ると空母に似たアメリカ第7艦隊旗艦ブルーリッジが停泊しているのが間近に見えた。ブルーリッジ山といえば、カントリーロードの詩の中にも出てくる。その物騒なイメージとは遠くかけ離れているとは思うが。