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2006/07/30 06:44

P.G.No.08 ある夏の日の麻衣子 1

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CanonEOS-1N EF28-70mmF2.8 FujicolorG-400 SETAGAYA/TOKYO

 かなり初期の作品、撮影は97年の夏だったなぁ、彼女とは今でもお付き合いがあって、最近だと彼女のお店で妻が作品展をしたり、お店に食べに行ったり(最近ちとご無沙汰しちゃってるかも、スイマセン!)マイミクしたりしています。今ではさらに磨きをかけて美しく、かつバイタリティのある女性です。モデル応募してくれたコトがきっかけで長いお付き合いっていうのはよくあることなんですが、ホントありがたいこと。撮影はタイトルの通り夏、世田谷の久品仏~等々力渓谷にかけて半日ほど2人でブラブラしながら撮影した作品集の前半です。

 ちょっと変わったトーンに見えるけど、これはデジタル処理してモノクロ写真に色を塗ったようなイメージを狙って作り上げたもので、オリジナルはネガカラー。当時は何とか銀塩プリントでやりたかったのにできない手法がデジでできるようになったもんで、飛びついていたころです。今見ると、ちょっと懐かしい感じが増幅されて、イイ感じだなあ。色をニジませたから、ちょっと湿気も感じるし、いい夏の思い出って感じ。んん~夏はいいなぁ。今年もようやく夏本番って感じかな。

2006/07/23 15:02

街撮り

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NikonD200 DX-Nikkor17-55mmF2.8 SHINJUKU/TOKYO

先月に引き続き「デジタルカメラマガジン」の企画より。
ストリートポートレート撮影、新宿編です。
モデルは理香サン!

もう今年は天気に泣かされることが多すぎて
昨日も泣かされ、この月末もずーっと泣かされっぱなしですが。
たまたま天気に恵まれるタイミングっていうもんはあるもんで、
この日もそんなスポット的なタイミングで青空、
このカットではちょこっとしか写ってないけど。
それにしても、長い梅雨だなあ。

ってことで先月同様の告知ですが
デジタルカメラマガジン誌107ページ下にも書いてありますが
このページに登場してくれる女のコを募集しております。
氏名、年齢、住所、職業、メアド、それに全身、アップ写真などを添付して
digitalcamera@impress.co.jpにタイトルを「MAKKENモデル応募」として送ってください。
採用させていただいた方のみの連絡となります。
誌面で採用した方には、ボクが責任を持ってプリントした写真をプレゼントしております。
関東近県以外からの方でもOKです。

2006/07/17 00:43

P.G.No.58 由佳と夏街

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NikonD1X Nikkor28-105mmF3.5-4.5 SHINJUKU/TOKYO

 この写真は夏街をテーマにしたけど、彼女と初めて会ったのはこの半年前の冬だったな。彼女の友人と2人でEPLを突っ込んだちっこいローライ35片手に渋谷の街で撮影したのはカメラGET誌で巻頭グラビアになった(これもいずれHPに載せたいな)。

 それから半年、ソロ撮影をすることになって新宿にロケ場所を選んだ。彼女を撮るなら街、となるとやっぱ渋谷かなとも一度思ったんだけど、この半年で大学生になり、新宿でも似合うようになってるかなと思ったからだ。久しぶりに会ってみるとすっかり洗練されてて、新宿でもOK、すっかり夏の新宿にハマってくれたわけだ。

 それにしても、この写真はすごいゴースト(笑)。ゴーストがダメだって言う人もいるかも知れないけど、ボクは好き。ゴーストは、レンズを通した写真ならではの表現であるからだ。もちろんその写真にマッチしないと意味はないんだけれども。アルフレッド・スティーグリッツの妻のジョージア・オキーフも、スティーグリッツの写真から自分の絵にゴーストのような光を表す表現を導入したなんてこともあるくらい。レンズ設計者にとっては不名誉と思う人もいるかも知れないけど、キレイなゴーストが出るレンズはないかなあ、と探していた時期もある。

 ちなみに今までで一番ヨカッタのはトキナーのAT-X35~70ミリF2.8。T90との組み合わせだったけど最高のゴーストレンズで、ライブ撮影の時は照明入れ込んで撮影するとキレイ丸く、ちょうどいい大きさで出てくれるから大好きで使ってたなあ。その2本、今も持ってる。フォトショのわざとらしいゴーストフィルターはキライ。

2006/07/13 04:23

P.G.No.14 MIE

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CanonEOS-1N EF50mmF1.4 FujicolorG-400 SHIBUYA/TOKYO

 「MIE」、撮影場所は渋谷の自分の事務所。当時は結構事務所に布を引いてスタジオとして使うのが好きだった頃だなあ。このときもモデル応募してくれた美枝さんを事務所に招いて6畳ほどの小さなスペースに赤い布を引いて撮影した。ライティングはというと、スタジオだとストロボが当たり前の印象が強が、ボクは拡散光があまり好きではないので500Wのビデオライト1灯でラフに照らしている。

 後半は近所の煉瓦塀。今でも渋谷、原宿界隈で撮影して場所に困ったときには使う塀だ。このときは確か近かったからライトスタンドにナショP付けて撮ったんだっけなあ、ライティングする気、になってるよなあ。まあ、大したことはやっていないんだけれども。今だったらもっと成り行きまかせで、あるものを利用しているだろうな。

2006/07/07 02:33

P.G.No.81 水平線と火平線と

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NikonD100 Nikkor28-70mmF2.8 99RI/CHIBA

 撮影場所は、ボクの写真ではお馴染みの九十九里。着いたのは午後3時過ぎ、2月。季節柄、風は強く、時には砂混じり風が立ってるのも痛いんだけれども、この日は風も弱くてカラッカラに晴れた青空が爽快で、水平線もクッキリ。一方陸側を見ると地平には夕日が燃えるようで、水平線と対比して逆さにすると火平線の様だったので、これを名付けてタイトルにした。撮影開始から2時間もせずに日没。

 モデルの亜美ちゃんはCD-ROM写真集にもしたくらいたくさん写真を撮った女性である。なにせ、最初に会って撮影したのが高校3年生、今回は大学卒業記念的な意味があったので4年以上ってことになる。

 長い期間を続けて撮るっていうのは非常に面白い撮影行為で、写真の本性である記録という面が否応無しに露見してくる。年頃の女性となれば、その変化がかなり具体的なモノとなって表出してきちゃうんだけれども、亜美ちゃんは希有なくらい外見的には全然変わらなかったなあ。きっと今も変わってないんだと思うけど、それが彼女なのだ。もちろんイイ意味で。

2006/07/02 01:59

P.G.No.29 赤いワンピース

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CanonEOS-1N EF28-70mmF2.8 FujicolorG-400 NAGOYA/AICHI

 No.29「赤いワンピース」、この写真はポートレートギャラリーでは2度目の関東外ロケで名古屋(一回目はNo.6、7のMIKIさんの京都ロケ)に行った。モデルは香澄ちゃん、当時高校2年生。当時は写メもデジカメも一般的じゃなかったから、モデル応募してくれてからメールと電話だけのやり取りで撮影まで顔はわからないままいきなり会って撮影ってことも珍しくなかった。もちろんこのときもそう。会ってみてのお楽しみみたいな感じで、そのときの感情も写真に出てくるから意外と大切なことだったりするのかも。

 名古屋は公私共に何度か行っている馴染みの都市、結構好きな場所。ただ、それでも知らない所も多く、彼女の好きな所に連れて行ってもらいながら撮影した。移動は地下鉄。色のある服が欲しいね、ってことで大須の古着屋で赤いワンピースを買い、それを着てもらって撮影を開始。このワンピースがちょっと小さめで、それまで大人びてるなあと思ってんだけれども、とたんにちょっと子供っぽくなって自由に動き回り始め、遊び回っている彼女の存在が非常に可愛かったのを覚えている。